矢切薬品株式会社


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BOD測定用DOメーター B-100TA


BOD測定用DOメーター B-100TA

特長1:使いやすさを追求したDOプローブ
B-100TA 特長1-1
B-100TA 特長1-2


特長2:校正から測定までの作業が、分かりやすい
B-100TA 特長2-1
B-100TA 特長2-2


特長3:お客様で、素早く、簡単にメンテナンス


仕様
品 名 BOD測定用DOメーター
型 式 B-100TA
測定方式 DO:隔膜電極式センサー(JIS K0102:2016 32.3)
水温:半導体温度センサー
表示方法 DO指示部(液晶ディスプレイ)での全画面表示
表示項目 DO、水温
測定範囲 DO:0.00~20.00mg/L(測定温度による)、水温:0.0~40.0℃
計器精度
(センサー含まず)
DO:±0.03mg/L(一定温度)  温度:±0.2℃
測定方法 DOプローブのSTARTスイッチONで測定開始、自動安定判断後に測定終了
校正方法 タッチパネル操作で校正の種類を選択、DOプローブの
STARTスイッチでON/OFF
(飽和水/ゼロ水によるワンタッチ校正、選択により
空気校正/飽和水手動校正/水温校正も可能)
防水構造 DO指示部:防水構造なし DOプローブ:IP67防塵・防水性 準拠
自己診断機能 校正時の正常/異常を自己診断
補正機能 温度補正(自動)、塩化物イオン(手動)、気圧補正(手動)
その他機能 DO測定の自動安定判断機能、測定データ履歴の記録、
DOプローブ3本同時測定表示
外部出力 測定データ履歴(DO値、測定開始時刻、水温)をMicro SDカードに
移動可能
外径寸法・重量 DO指示部:211(W)×10(D)×124(H)mm(突起物含まず)、8インチ画面、約1kg
DOプローブ:約φ41×175mm、約200g(電池含む)


溶存酸素(DO)とは
溶存酸素は、水に溶解している酸素量のことで、DO(Dissolved Oxygen)とも呼ばれます。酸素が溶け込むことのできる量は水温が低いほど、また圧力が大きいほど多くなります。1気圧、20℃の条件下では、8.84mg/Lの酸素が溶け込み、これを飽和溶存酸素量といいます。
溶存酸素は、水中生物の生存や河川・湖沼の自浄作用、生物処理の浄化作用、下水などの好気性生物処理の管理に不可欠な要素です。このような環境基準や排水管理上の指標としてだけでなく、製品の製造工程における脱酸素処理の管理指標や、様々な研究開発分野で液体中の化学反応の作用を調べるための材料として溶存酸素量を測定するところもあります。
いずれの場合も、溶存酸素量によって水質や、製品の品質に影響が出るため、目的に応じて適正な溶存酸素量を管理することが必要になります。

溶存酸素(DO)の測定方法
工場排水試験法JIS K0102に定められている公定法には、滴定法と隔膜電極法があります。
滴定法には、ウインクラー・アジ化ナトリウム変法という測定方法と、ミラー変法の2種類があり、どちらも酸化還元反応を利用する方法で試薬を厳密に調合し滴定、公式に基づいて計算、といった手順を踏みます。
隔膜電極法は、隔膜電極を用いて測定する方法で、滴定法と違い現場ですぐに測定値が得られる点で優れています。当社の溶存酸素計(DO計)も、隔膜電極法を用いた測定方法です。隔膜電極は、電解液中に浸した2種類の金属間に電圧をかけ、水中の溶存酸素量に応じて流れる電流を測定するポーラログラフ式と、電圧をかけずに測定水中の溶存酸素量に応じて発生する電流を測定するガルバニ電池式、という方式に分かれます。
隔膜電極法では、電極先端の隔膜を通過する酸素量を、水中の「酸素分圧」を測定することで、記憶されている飽和溶存酸素量の値をもとに、酸素分圧を濃度に換算して測定値として出力します。このことから、水中の塩分濃度が高い場合や、大気圧が変化する場合は出力値が変わってくるため、補正が必要になってきます。
また、隔膜電極法で溶存酸素を測定する場合、隔膜の表面のみの酸素が消費されてしまうため、測定の際には、測定水を攪拌させて流速を作ることが必要になります。

溶存酸素計(DO計)の校正方法
溶存酸素計の使用においては、校正(調整)が重要です。校正には以下のような方法があります。
低濃度の溶存酸素を正確に測定したい場合や、低濃度の数値が以上だと感じる場合に、溶存酸素計のゼロ点を理論値に合わせるための校正方法として、ゼロ標準液(溶存酸素量ゼロの水:亜硫酸ナトリウム約25gを水に溶かし、水を加えて500mLとしたもの)を用いてゼロ校正を行います。
またスパン校正には水中の飽和溶存酸素分圧と大気中の酸素分圧はほぼ等しい事を利用して、簡易的に大気中の酸素分圧を利用したスパン校正と、溶存酸素飽和水(水500mL程度で10~20分エアレーションしたもの)を使用して行う飽和水校正があります。記憶させた飽和溶存酸素量を基に、測定水のDO値に換算するやり方でより正確な校正です。ただし、飽和水校正でも気圧の影響を受けるため、微調整のために滴定法などで測定した値をDO計の指示値に記憶させるマニュアル校正という方法もあります。
なお溶存酸素計の校正には、国家標準にトレースされている標準液がないため、校正証明書の発行はできません。

溶存酸素計(DO計)の温度補償
隔膜電極に使っている隔膜の酸素透過率は、測定水の温度によって変化します。また、飽和溶存酸素量も、測定水の温度に対して変化するため、電極には温度センサーを内蔵しており、自動的に温度補償が行われる仕組みになっています。
校正時の水温と測定水の水温に大きな差があると、温度補償誤差が生じることがあります。より正確に校正するためには、測定する水温に近い温度で校正することが望ましく、校正前に酸素センサーを30分以上放置して温度になじませておくとよいです。

溶存酸素計(DO計)の塩分保証
飽和溶存酸素濃度は、測定水中の塩分(塩化物イオン)濃度が高いほど、低くなります。しかし、隔膜電極法の溶存酸素計の出力は溶存酸素の濃度ではなく、「酸素分圧」に比例しますので、塩分濃度の影響が出力に反映されません。そのため、測定水中の塩分濃度に対して、溶存酸素濃度の減少分を補正する事で、正確に測定ができます。

BOD(生物化学的酸素要求量)とは
BOD(Biochemical oxygen demand:生物化学的酸素要求量)は、水中の有機物が好気性微生物の作用により、安定した物質まで酸化分解するときに消費される酸素量(mg/L)で表されます。BODの値が高いということは、汚濁物質として有機物が多く含まれており、これらの有機物を分解するのに多くの酸素量を必要とします。
BODは有機物汚濁の指標として重要な試験項目の1つであり、JIS K 0102(工場排水試験法)に定められており、20℃で5日間培養し、培養前の溶存酸素量と5日後の溶存酸素量を測定してその差を求めます。(BODを5日間の酸素消費量で表すのは、英国において河川の水が海まで到達するのに5日間を要し、その間に消費される酸素量を考えたためといわれています。)
BODの反応メカニズムは、次の3段階に分けられます。
①24~48時間の初期段階におけるBODは、微生物の増殖のための消費である。
②増殖が終わって内生呼吸によるもので、この過程が全BODの相当の比率を占める。
③次の段階は無機の窒素化合物の硝化作用によるものである。
汚濁の指標としてのBODは①及び②の段階を対象としています。一般にBODの経時変化による増加は、第1段階の有機物の分解による酸素量と有機性窒素及び無機性窒素の硝化に要する酸素量の第2段階に区別されます。前者のBODをC-BODで後者をN-BODと呼ばれます。

BODの測定方法(溶存酸素電極法)
BODの測定方法は、JIS K 0102(工場排水試験法)に定められています。JIS法の5日間のBODの測定は、サンプル水を希釈水で希釈し、20℃で5日間放置したときの消費された溶存酸素量で表されます。測定しようとするサンプル水を希釈し、培養前の溶存酸素量を溶存酸素電極法により測定しておきます。次に、もう一方の希釈試料水の入ったフラン瓶を5日間培養したのち、溶存酸素量を測定します。この培養前後の溶存酸素の差が5日間における溶存酸素の消費量であり、この値に希釈した倍率を乗じたものがBOD値となります。
JIS法におけるBOD測定法は、正常なBOD値を得るために5日間の培養期間中の溶存酸素の消費量が40~70%の範囲に入らなければいけません。例えば、20℃における溶存酸素の飽和量は8.8mg/Lであり、この値の40%は3.5mg/Lで、70%は6.2mg/Lです。したがって、溶存酸素の消費量が3.5~6.2mg/Lになるように、希釈水を用いてサンプル水を希釈し、BODの測定を行うのがJIS法です。

よくあるご質問