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ID-150
  • 1年保証の酸素センサー
    1年内に故障によって使用できなくなった場合、「故障代替品」をご提供することで、年間コストの定額化を実現しました。(※隔膜カートリッジは対象外)
  • 保証期限お知らせ機能
    「1年保証」の期限が近づくと、センサー交換推奨期間として、保証期限までの残り日数を画面上に表示します。30日前から表示を開始するため、センサーの事前準備が可能となります。
  • 膜液交換可能
    万が一隔膜が破損しても「隔膜カートリッジ」お電解液のみの交換で、簡単に補修できます。(エラーメッセージによる膜液交換のお知らせ機能付き)
  • ラバープロテクター
    滑りにくいラバー素材が手にフィットする、安定グリップ形状です。従来比2倍の強度で、落下しても衝撃を吸収し、破損しにくい構造です。(※計器本体部の強度となります。)
  • ラバーキャップ
    測定水投入時などの衝撃による数値の乱れを制御します。復帰まで長時間待つこともありません。
  • 自動安定判断機能
    自動安定判断により、読み取り値の個人差がなくなります。
  • 水深を把握しやすい目印付ケーブル
    ケーブルには1m間隔の目印がついているため水深を把握しやすく、測定位置の特定が容易になります。また死水域の特定も容易になり、逆洗・汚泥引き抜きのタイミングを算出しやすくなります。
飯島電子工業 ID-150

用途
浄化槽(単独浄化槽・合併浄化槽)、工場排水処理施設の維持管理、水産養殖のDO管理、海・川の水質管理

仕様
品 名 DO計
型 式 ID-150
測定方式 隔膜型ガルバニ電池式
酸素センサー
(ワグニット)
1年保証
カートリッジ式(膜液交換可能)
表示方式 デジタル液晶表示
測定範囲 DO(溶存酸素量):
 ①0.00~0.99mg/L
 ②1.0~20.0mg/L(30℃以下の場合)
オートレンジ

水温:-5.0~50.0℃
計器精度
(本体指示部のみ)
DO(溶存酸素量):
 ①±0.02mg/L(0.00~0.99mg/Lレンジ)(一定温度)
 ②±0.1mg/L(1.0~20.0mg/Lレンジ)(一定温度)

水温:±0.2℃(0~35℃の場合)
校正方法 空気によるワンタッチ校正
補正機能 自動温度補正、淡水まあは海水測定可能
セルフチェック
機能
校正時、センサーの出力状態をチェックし、不安定時はエラーメッセージで表示
保証期限お知らせ機能(保証期限30日前から残り日数を表示)
その他機能 オートパワーオフ機能
(最終キー操作後30分間DO値の変化が1mg/L以内の場合、自動的に電源OFF)
自動安定判断機能
本体構造 IP67準拠の防塵・防水構造
外部構造 本体部:ラバープロテクター付(滑り防止・衝撃吸収機能)
プローブ:二重プロテクト構造ラバーキャップ(衝撃吸収機能)
ケーブル長 標準5m(1mごとに目印有)※10m仕様も有
電 源 単4形アルカリ乾電池×3本(DC4.5V)
電池寿命 アルカリ乾電池:連続約360時間
本体寸法・重量 約φ90×53(D)mm 約290g(電池、ラバープロテクター含む)


溶存酸素(DO)とは
溶存酸素は、水に溶解している酸素量のことで、DO(Dissolved Oxygen)とも呼ばれます。酸素が溶け込むことのできる量は水温が低いほど、また圧力が大きいほど多くなります。1気圧、20℃の条件下では、8.84mg/Lの酸素が溶け込み、これを飽和溶存酸素量といいます。

溶存酸素は、水中生物の生存や河川・湖沼の自浄作用、生物処理の浄化作用、下水などの好気性生物処理の管理に不可欠な要素です。このような環境基準や排水管理上の指標としてだけでなく、製品の製造工程における脱酸素処理の管理指標や、様々な研究開発分野で液体中の化学反応の作用を調べるための材料として溶存酸素量を測定することもあります。

いずれの場合も、溶存酸素量によって水質や、製品の品質に影響が出るため、目的に応じて適正な溶存酸素量を管理することが必要になります。

溶存酸素(DO)の測定方法
工場排水試験法、JIS K0102に定められている公定法には、滴定法と隔膜電極法があります。

滴定法には、ウインクラー・アジ化ナトリウム変法という測定方法と、ミラー変法の2種類があり、どちらも酸化還元反応を利用する方法で試薬を厳密に調合し滴定、公式に基づいて珪酸、といった手順を踏みます。

隔膜電極法は、隔膜電極を用いて測定する方法で、滴定法と違い現場ですぐに測定値が得られる点で優れています。ID-150も、隔膜電極法を用いた測定方法です。隔膜電極は、電解液中に浸した2種類の金属間に電圧をかけ、水中の溶存酸素量に応じて流れる電流を測定するポーラログラフ式と、電圧をかけずに測定水中の溶存酸素量に追い路手発生する電流を測定するガルバニ電池式、という方式に分かれます。

隔膜電極法では、電極先端の隔膜を通過する酸素量を、水中の「酸素分圧」を測定する事で、記憶されている飽和溶存酸素量の値を元に、酸素分圧を濃度に換算して測定値として出力します。このことから、水中の塩分濃度が高い場合や、大気圧が変化する場合は出力値が変わってくるため、補正が必要となってきます。

また、隔膜電極法で溶存酸素を測定する場合、隔膜の表面のみの酸素が消費されてしまうため、測定の際には、測定水を攪拌させて流速を作ることが必要になります。

校正方法
溶存酸素計の使用においては、校正(調整)が重要です。校正には以下のような方法があります。

低濃度の溶存酸素を正確に測定したい場合や低濃度の数値が異常だと感じる場合に、溶存酸素計のゼロ点を理論値に合わせるための校正方法として、ゼロ標準液(溶存酸素量ゼロの水:亜硫酸ナトリウム約25gを水に溶かし、水を加えて500mLとしたもの)を用いてゼロ校正を行います。

また、スパン校正には水中の飽和溶存酸素分圧と大気中の酸素分圧はほぼ等しいことを利用して、簡易的に大気中の酸素分圧を利用したスパン校正と、溶存酸素飽和水(水500mL程度で10~20分エアレーションしたもの)を使用して行う飽和水校正があります。記憶させた飽和溶存酸素量を基に、測定水のDO値に換算するやり方でより正確な校正です。ただし、飽和水校正でも気圧の影響を受けるため、微調整のために滴定法などで測定した値をDO計の指示値に記憶させるマニュアル校正という方法もあります。

なお、溶存酸素計の校正には、国家標準にトレースされている標準液がないため、校正証明書の発行はできません。

温度補償
隔膜電極に使っている隔膜の酸素透過率は、測定水の温度によって変化します。また、飽和溶存酸素量も、測定水の温度に対して変化するため、電極には温度センサーを内蔵しており、自動的に温度補償が行われる仕組みになっております。

校正時の水温と測定水の水温に大きな差があると、温度補償誤差が生じることがあります。より正確に校正するためには、測定する水温に近い温度で校正することが望ましく、校正前に酸素センサーを30分以上放置して温度になじませておくとよいです。

塩分補償
飽和溶存酸素濃度は、測定水中の塩分(塩化物イオン)濃度が高いほど、低くなります。しかし、隔膜電極法の溶存酸素計の出力は溶存酸素の濃度ではなく、「酸素分圧」に比例しますので、塩分濃度の影響が出力に反映されません。そのため、測定水中の塩分濃度に対して、溶存酸素濃度の減少分を補正することで、正確に測定ができます。

BOD(生物化学的酸素要求量)とは
BOD(Biochemical oxygen demand:生物化学的酸素要求量)は、水中の有機物が好気性微生物の作用により、安定した物質まで酸化分解するときに消費される酸素量(mg/L)で表されます。BODの値が高いということは、汚濁物質として有機物が多く含まれており、これらの有機物を分解するのに多くの酸素量を必要とします。

BODは有機物汚濁の指標として重要な試験項目の1つであり、JIS K 0102(工場排水試験法)に定められており、20℃で5日間培養し、培養前の溶存酸素量と5日後の溶存酸素量を測定してその差を求めます。(BODを5日間の酸素消費量で表すのは、英国において河川の水が海まで到達するのに5日間を要し、その間に消費される酸素量を考えたためと言われています。)

BODの反応メカニズムは、次の3段階に分けられます。
①24~48時間の初期段階におけるBODは、微生物の増殖のための消費である。
②増殖が終わって内生呼吸によるもので、この過程が全BODの相当の比率を占める。
③次の段階は無機の窒素化合物の硝化作用によるものである。

汚濁の指標としてのBODは①及び②の段階を対象としています。一般にBODの経時変化による増加は、第1段階の有機物の分解による酸素量と有機性窒素および無機性窒素の硝化に要する酸素量の第2段階に区別されます。前者のBODがC-BODで後者がN-BODと呼ばれます。

BODの測定方法(溶存酸素電極法)
BODの測定方法は、JIS K 0102(工場排水試験方法)に定められています。JIS法の5日間のBODの測定は、サンプル水を希釈水で希釈し、20℃で5日間放置したときの消費された溶存酸素量で表されます。測定しようとするサンプル水を希釈し、培養前の溶存酸素量を溶存酸素電極法により測定しておきます。次に、もう一方の希釈試料水の入ったフラン瓶を5日間培養したのち、溶存酸素量を測定します。この培養前後の溶存酸素の差が5日間における溶存酸素の消費量であり、この値に希釈した倍率を乗じたものがBOD値となります。

JIS法におけるBOD測定法は、正常なBOD値を得るために5日間の培養期間中の溶存酸素の消費量が40~70%の範囲に入らなければいけません。例えば、20℃における溶存酸素の飽和量は8.8mg/Lであり、この値の40%は3.5mg/Lで、70%は6.2mg/Lです。したがって、溶存酸素の消費量が3.5~6.2mg/Lになるように、希釈水を用いてサンプル水を希釈し、BODの測定を行うのがJIS法です。

COD(化学的酸素要求量とは)
COD(Chemical oxygen demand:化学的酸素要求量)は、化学薬品(過マンガン酸カリウムまたは重クロム酸カリウム)で水中の有機物を酸化させ、そのとき酸化に消費した酸素の量をmg/Lで表します。特定の化学成分を示すものではありませんが、水中の有機物などの還元性物質の量から水質汚濁の程度を示すものとして使われており、水質総量規制制度では、汚染指標がCODによる規制方式となっています。

反応条件(酸化剤の量や種類、硝酸銀添加物、反応温度、時間、酸性またはアルカリ性)によって測定値は異なり、環境基準や排水基準値の検定方法では、100℃、30分、硫酸酸性で過マンガン酸カリウムによる方法が使用されています。(海域で海苔の養殖地域はアルカリ性を例外的に使用)

BOD(生物学的酸素要求量:微生物によって有機物を酸化分解するのに消費した酸素量)と比較して、CODは短時間で測定できますが、BODと比較して酸化率が低く、CODには亜硝酸塩、第一鉄塩、硫化物などの還元性の無機物質も測定値に含まれます。

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