溶存オゾン計 O3-3F
本器は、殺菌、消毒、酸化等の工程における、液中に溶存しているオゾン濃度を3mg/Lの高濃度まで測定出来る、吸光光度法溶存オゾン計です。測定試薬はパック化した粉末試薬で、溶存オゾン濃度を迅速、かつ正確に測定出来ます。測定原理は光源にLED、受光部にフォトダイオードを配置した吸光光度法で最新の光学技術を取り入れた高性能、溶存オゾン計です。
特長
- 0~3.00mg/Lまでの液相オゾン濃度の測定が可能
- 簡単な測定操作、2つのキー操作でOK
- 発色試薬は1種類だけ、粉末パック試薬
用途
除鉄、除マンガン、脱臭プラント等の酸化、脱色、脱臭のオゾン水
プール、クーリングタワー、養殖、野菜等のオゾン処理水
水道水、地下水、河川水等のオゾン処理水
食品工場、給食センター等のオゾン殺菌水
計器仕様
品 名 | 溶存オゾン計 |
型 式 | O3-3F |
測定対象 | 溶存オゾン濃度 |
測定方式 | 発色試薬による吸光光度法 |
測定目的 | 上水等の溶存オゾン |
測定範囲 | 0.00~3.00mg/L |
分解能 | 0.01mg/L |
警報機能 | 3.00mg/L以上で表示点滅 電池電圧低下で"BAT ERR"表示 ゼロ校正不良で"CAL ERR"表示 |
自動電源切断 | 測定値ホールド表示⇒5秒後オートパワーオフ |
スパン校正 | 0.1~3mg/Lの範囲で任意の値(滴定値に校正) |
検水量 | 5mL |
発色試薬 | 粉末パック試薬 1種類 OZ-K-1 |
電 源 | アルカリ乾電池 LR03(単4)×4ヶ(DC6V) |
周囲温度 | 15~30℃ |
本体材質 | ABS・アクリル樹脂 |
本体外径寸法 | 75(W)×180(D)×38(H) |
本体重量 | 約290g |
標準付属品 | 計器本体(乾電池付)、測定セル 2ヶ、試薬(OZ-K-1) 100回分、 スポイト 5mL 1ヶ、携帯ケース |
※残留塩素や二酸化塩素等の酸化剤は、測定値に妨害を与えますので、注意が必要です。
オゾンとは
オゾンは酸化力が強く、有機物質の不飽和結合を切断する能力があります。
このため、不飽和結合を有する臭味物質の分解、生物難分解性有機物質の生物易分解性化や染料等の着色物質の脱色に用いる。その他、除鉄、除マンガン、ウイルス不活化、殺菌、殺藻にも用います。
刺激臭の有る有毒ガスであり、オゾン処理後に排気される残存オゾンは排オゾン処理工程で処理する必要があります。
溶存オゾンの測定方法
- ヨウ素滴定法:酸化物全般の基本的定量法として確立された測定方法ですが、4種類の試薬とビュレットや、その他の滴定用器具が必要です。多少熟練が必要です。
- 紫外線吸光光度法(OZ-502):紫外線吸光光度法で溶存オゾン濃度を連続的に測定する事ができます。有機物の少ない上水等の連続測定に最適です。
- 隔膜電極法(OZ-301):隔膜式、ポーラロ電極法で溶存オゾン濃度を連続的に測定出来ます妨害イオンが少なく有機物の共存した検水測定も可能です。
- 比色法(O3-3F):オゾンを含む検水に試薬を加えて、発色を呈した検水を比色計で簡単に測定出来ます。※残留塩素等の酸化剤は測定を妨害するので共存不可です。粉末パック試薬を使用するので操作が簡単、かつ試薬の保存性が良い。