KP-10Z
特長
- 1本の電極で4項目測定
モードスイッチ切替で、pH/ORP/mV(pH電極起電力) - ニーズに対応、投込pH/ORP電極をスタンバイ(ケーブル3m付)
- 電極の起電力(mV)を測定し、電極の良否判定ができる。
- 自己判断機能、測定値、メモリー機能、オートパワーオフ機能
- メモリー機能付き(最大30件)
- IP67準拠 防水構造
- バックライト機能付き
暗い所でも読取りOK
測定モード中、バックライトスイッチを押す⇒LED点灯⇒10秒後自動消灯 - 採水型測定pH/ORP電極 CE-106
内部液補充型電極でpH/ORP/水温を測定。セラミック液絡部φ3で気孔性が良く応答が早い。ガラス膜とセラミック液絡部は水洗い、または拭き取り清掃の実施が必要です。 - 投込み測定pH/ORP電極 CE-120-3
内部液無補充型、ダブルジャンクション構造で水圧に強く、深い所の水の測定に威力を発揮。投込み測定、採水測定のどちらもOK - pH電極と本体は鉛フリーを実現
品 名 | ガラス電極式 pH/ORP計 |
型 式 | KP-10Z |
測定方式 | PH:ガラス電極法 ORP:白金電極法 水温:半導体温度センサー |
測定範囲 | pH:0.00~14.00(最小単位 0.01pH) ORP:-1900~1900mV(最小単位 1mV) mV:-1900~1900mV(最小単位 1mV) 水温:0.0~50.0℃(最小単位 0.1℃) |
再現性 | pH:±0.02pH以内 ORP:±0.2%以内 水温:±0.2℃以内 |
温度補償 | 自動温度補償付 |
周囲使用温度 | 0〜45℃ |
電 源 | DC4.5V(単4 LR03×3ヶ) オートパワーオフ機能(30分後) |
構 造 | IP67準拠防塵/防水構造 (計器に検出器プラグが適切に接続された条件で) |
外形寸法 | 本体:70(W)×36(H)×170(D)mm 電極:φ16×173 |
重 量 | 本体:約290g |
材 質 | 本体:ABS樹脂 |
標準構成 | 計器本体(乾電池付)、pH電極(CE-106)ケーブル1m付、 pH標準液(50mL)pH7,4各1本、電極内部液(50mL)、スポイト、 取扱説明書、ビニールカバー、ストラップ、保証書、携行ケース |
別売品 | 投込型pH/ORP電極 CE-120-3 pH標準液(pH7・250mL入)(pH4・250mL入) pH電極内部液(3.3MOL,KCL、50mL) pH標準液粉末試薬(pH7 500mL用12袋入)(中性リン酸塩) pH標準液粉末試薬(pH4 500mL用12袋入)(フタル酸塩) ORP標準液粉末試薬(500mL用12袋入)(キンヒドロン粉末) |
品名 | 型式 | ボディ 材質 |
液絡部 | 直径 | 特長 | 内部液 | ケーブル |
採水型測定標準型 pH/ORP電極 |
CE-106 | PP | φ3セラミック シングル液絡部 |
φ16 | 細型 応答性良好 |
補充型 | 1m |
投込型測定標準型 pH/ORP電極 |
CE-120-3 | PVC | φ3セラミック シングル液絡部 |
φ24.5 | 携行便利 取り扱い便利 |
無補充型 | 3m |
pH測定方法
比色法:リトマス試験紙、BTB、CR、PR等
電極法:水素イオン活用に相当する電位を示すガラス電極とpHに無関係に常に一定の電位を示す比較電極(参照電極)とから構成され、両電極間に発生した電位差を電位差計で測定する方法である。
pH電極の感度チェック方法
pH7とpH4、又はpH9の標準液にpH電極をそれぞれ浸けてpH計のモードをmVにして下記の数値の範囲内で正常です。
pH7:0±25mV
pH4:160±25mV
pH9:-120±25mV
この範囲外の場合は電極内部液交換、液絡部、ガラス膜の洗浄等を実施してください。それでも電極性能が回復しない場合は電極の寿命であり、交換が必要になります。
pH電極の周りが白くなる
内部液の塩化カリウムの結晶が乾燥して付着するもので異常ではありません。水、またはぬるま湯に電極を入れれば結晶が溶けます。
pH電極の寿命は
使用する検疫の種類、使用状態、保存状態などにより異なりますので規定はありません。電極は消耗品です。
なぜ、ORPを計るか
有機排水の場合、廃水処理の窒素硝化反応、COD等の挙動を知る上での重要な指標を求めるために計ります。KRK製のpH計はKP-5Zは一つの電極で、pHとORPを測定出来ます。
比色法と測定値が異なる
水道水等には脱色作用がある残留塩素が存在しているので比色法によるpH測定地はガラス電極式pH計による測定値より通常低く測定されます。オゾンや残留塩素の存在する水のpH比色測定は不可。
油、有機溶剤、アルコール等のpH測定はできるか
水素イオンの溶けている状態が水溶液とは異なるので、これらの非水溶液のpH測定は不可。
CODとは
水中に含まれる有機物質質量の指標の一つ。化学的酸素要求量のこと。CODとは、水中の被酸化性物質が酸化剤で化学的に酸化されるときに消費される酸化剤の量を対応する酸素の量で表したものです。酸化剤として、過マンガン酸カリウムや、重クロム酸カリウムを用います。
測定方法
酸性法:硫酸酸性にした検水に過マンガン酸カリウム溶液を加えて煮沸すると、検水中の被酸化性物質は酸化され、過マンガン酸カリウムが消費される、しかし、その反応速度は被酸化性物質の種類によって異なるので、本試験方法では、煮沸時間を5分間と限定している。
BODについて
水の汚濁状態を表す有機汚濁指標の一つ。生物化学的酸素要求量のこと。水中の還元物質が、微生物の呼吸作用により酸化される際に消費される酸素量。通常20℃、5日間で消費された溶存酸素量をmg/Lで表す。硝化細菌が多く増殖し、硝化の進んでいる飼料では、通常のBODの測定により得られる値(標準BOD)は、有機物質が生物化学的に分解され安定化するために要する酸素量(C-BOD)と、アンモニア性窒素と亜硝酸性窒素が硝化細菌により酸化されるために要する酸素量(N-BOD)の和である。
標準BOD=(C-BOD)+(N-BOD)
TOCについて
有機汚濁指標の一つ。全有機炭素ともいう。水中に存在する有機物質中の炭素量をmg/Lで表したものです。
測定には主に燃焼-赤外線分析法が用いられます。少量の試料を高温(900~950℃)で燃焼させ、発生した二酸化炭素量を測定し、全炭素量を求めます。別の試料を有機物質が分解されない温度(約150℃)に保ち、生成した二酸化炭素量を測定し、無機炭素量を求める。全炭素量から無機炭素量を引いた量をTOC量とします。