導電率計 EC-5Z
特長- 耐薬品性の高い電極導電率センサー
- 低濃度から高濃度まで測定、高感度ECセンサー
- 高濃度、高温液体の導電率測定可能
耐薬品性ECセンサー、高温液体の濃度を測定出来ます。 - 電気伝導度、塩分濃度、温度測定可能
- 自動温度補償電極と計器
- 便利なSI単位と旧単位の切換測定機能
SI単位(mS/m、S/m)と旧単位(μS/cm、mS/cm)を切換えて測定できます。 - セル定数任意設定機能
標準高濃度測定電極(セル定数400m-1)から低中濃度電極(セル定数100m-1)に交換使用する際の任意セル定数設定機能があります。 - IP66準拠の防水構造
- ワイドなアプリケーション 導電率センサー
本導電率センサーは電極、PPS等の耐薬品性と耐温度性に優れた接液部材質の電極で低濃度から高濃度までの液体の導電率を高精度で測定出来ます。そのため、各種プラントの高濃度の薬液濃度から、農業用水、工業用水、河川水、排水等の水質管理等、広範囲な分野で使用されています。
仕様
品 名 | 中高濃度測定用導電率計 | 低中濃度測定用導電率系 |
型 式 | EC-5Z-H | EC-5Z-L |
標準付属電極 | ECD-4C(セル定数400m-1) (旧単位でのセル定数4.0cm-1) |
ECD-1C(セル定数100m-1) (旧単位でのセル定数1.0cm-1) |
測定方式 | 交流2電極法 | |
表 示 | LCD 4桁 2段(導電率、水温同時表示) | |
測定範囲 | ①SI単位の導電率の場合 0~20S/m ②旧単位の導電率の場合 0~200mS/cm ③塩分換算値(NaCl標準) 0~10% ④水温 0~100℃ |
①SI単位の導電率の場合 0~2S/m ②旧単位の導電率の場合 0~20mS/cm ③塩分換算値(NaCl標準) 0~1.2% ④水温 0~100℃ |
表示範囲 (分解能) |
①SI単位の導電率の場合 0.0~999.9mS/m 1.000~9.999S/m 10.00~20.00S/m ②旧単位の導電率の場合 0.0~999.9μS/cm 1.000~9.999mS/cm 10.00~99.99mS/cm 100.0~200.0mS/cm ③塩分換算値(NaCl標準) 0~10% ④水温:0~100℃ |
①SI単位の導電率の場合 0.00~99.99mS/m 100.0~999.9mS/m 1.000~2.000S/m ②旧単位の導電率の場合 0.0~999.9μS/cm 1.000~9.999mS/cm 10.00~20.00mS/cm ③塩分換算値(NaCl標準) 0.00~1.20% ④水温:0.0~100.0℃ |
再現性 | 導電率:各測定レンジの最小表示±1digit 塩分換算値:0.01%±1digit 水温:0.1℃±1digit |
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温度係数 | 0.00~9.99%/℃の範囲で任意に設定可能 | |
セル定数 | 任意に設定可能 | |
温度補償 | 自動温度補償 | |
電 源 | DC4.5V(単4アルカリ乾電池[LR03]×3本) | |
外形寸法 | 75(W)×38(H)×180(D)mm | |
重 量 | 約290g | |
標準構成 | 計器本体(乾電池付)、導電率電極、ビニールカバー、 ストラップ、取扱説明書、携行ケース |
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標準外付属 | 校正用標準液 |
導電率電極仕様
品 名 | 中高濃度測定用導電率電極 | 低中濃度測定用導電率電極 |
型 式 | ECD-4C (EC-5Z-Hに標準付属) |
ECD-1C (EC-5Z-Lに標準付属) |
セル定数 | 400m-1 (旧単位では1μS/cm~200mS/cm) |
0.01mS/m~2S/m (旧単位では0.1μS/cm~20mS/cm) |
測定液温度 | 0~100℃ | |
接液部材質 | PPS、FKMゴム、PP、カーボン | |
ケーブル長 | 2m標準 | |
外形寸法 | φ17×180mm |
※標準付属電極を変更することで測定範囲の変更ができます。
※標準付属の電極以外のセル定数の異なる電極交換の場合セル定数の設定が必要です。
電気伝導率とは?
電気伝導率(比電気伝導度または導電率とも言う)とは、断面積1cm2、距離1cmの相対する電極間にある溶液の25℃における電導度をいい、ジーメンス(S)/cmまたは、マイクロジーメンス(μS/cm)で表す。電気伝導率は、水中に含まれる陽イオン、陰イオン合計量に関係があり、原水への下水、産業排水、海水の混入の推定や、給水栓水の配水系統の違い、クロスコネクション、漏水の判定などに利用できます。
測定時の注意点
電気伝導率は水温1℃の上昇に比例して約2%増加する。また、同一水系の水では、pH5~9の範囲で溶解物質に近似的に比例し、電気伝導率と溶解性物質との比は1:0.5~0.8の範囲であることが多い。迅速に測定できるため、他の試験に先立って実施すれば、以後の試験に役立ち便利である。
測定原理
電極法:断面積1cm2、距離1cmの相対する極板を有する一定の形状構造をもつ電極セルを検水中に浸し、極板間に一定の交流電圧をかけたときに検水の電気抵抗によって生じる電圧の変化から電気伝導率を求める方法である。電極法は長期の測定において電極の分極や汚れの付着により測定の精度に影響があるので定期的な電極の洗浄や校正が必要になる。
一方、電磁濃度計検出法は電気的に検水と無接触なので汚れや分極の影響がない。