塩素イオン計 CL-10Z(ケース無)
商品コード: 120469
自動温度補正式高性能塩素イオン電極
・測定レンジ自動切換え機能
・バックライト機能
・メモリ機能付き(最大30件)
・防水構造(IP67相当)
・鉛フリー実装回路基盤
・汚れ防止ビニールカバー
●仕様●
[測定対象] 水中の塩化物イオン
[表示] 液晶デジタル4桁表示
[測定範囲] Cl:0〜2000mg/L mV:-1000mV〜1000mV
[分解能] Cl:0.1mg/L(0〜99.9mg/L)
1mg/L(100〜1999mg/L)
mV:1mV
[繰り返し性]
Cl:±2mg/L以内(0〜99.9mg/L)
±5mg/L以内(100〜1999mg/L)
mV:±2mV以内
[温度補償] マイコンによる自動温度補償
[メモリー機能] 最大30件
[周囲温度] 0〜45℃
[校正方法] 10mg/L 1000mg/L塩素イオン標準液による2点校正
[外形寸法] 本体:70(W)×36(H)×170(D)mm
電極:Ф16×183
[重量] 本体:約300g、電極:約100g(ケーブル1m含む)
[標準構成] 計器本体(乾電池付)、塩素イオン電極(CL-2206)、塩素イオン標準液(50mL)10mg/L、1000mg/L 各1本、電極内部液(50mL)、スポイト2本、取扱説明書、保証書、イオン活量強度調査剤(50mL)、ビニールカバー、ストラップ
●塩素イオン電極で残留塩素が測定できるか?●
塩素イオンは、水に溶けている塩素分です。すなわち、水中に溶解している塩化物中の塩素分のことです。たとえば食塩は塩化ナトリウムNaClですが、これが水に溶解すると、Na+とCl-に分かれます。Cl-は水中では塩素イオンになります。塩素イオンは塩分濃度の指標として食品、化学、養殖、浄化槽、河川等あらゆる分野で測定される重要な水質項目です。残留塩素は、水中に残留する全ての有効塩素(消毒効果(酸化力)のある塩素)で、遊離残留塩素や、結合残留塩素と呼ばれるものです。上述したとおり、塩素イオンと残留塩素は別のものです。従って、塩素イオン濃度が高いからといっても殺菌用の塩素が充分である訳ではありません。また、塩素イオン計で残留塩素の測定は出来ません。
●浄化槽放流水の塩素イオンの必要性● 浄化槽に流入する生し尿の塩素イオンは約5500mg/Lとされています。塩素イオンは生物処理では分解しないので放流水の塩素イオン濃度を測定すると何倍の水道水で希釈されたかの判定ができます。たとえば、浄化槽放流水の塩素イオン濃度は11mg/L、水道水の塩素イオンが20mg/Lとすると、 (5520-20)÷(110-20)=60,888よって、約61倍の水で希釈されていることになります。これは浄化槽管理の重要な水質測定項目になっています。