矢切薬品株式会社


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濁度計 tr-5Z

水質測定器 電気式測定器 濁度計 tr-5Z

LED光源からの光が、試料水中に投射されて、SS/濁度物質の濃度に比例して散乱光が発生します。一方、光源の角度に対して90°に配置された受光素子から散乱光に比例した電流信号が発生し、変換器を経由して表示部に濁度値mg/L単位で、直接表示されます。また、透過光方式は原理上、色の影響を受けますが、90°散乱光測定方式は原理上、浮遊物質や濁度物質にのみ、濃度に比例して散乱光が発生します。更に、近赤外交流点灯式/可視光カットフィルター付で、外部光の影響が少ない高性能濁度検出器です。

特長
  1. 近赤外90°散乱光測定、高感度濁度センサー
    最大級面積200mm2以上の受光素子で高感度SS検出、また近赤外LED、可視光カットフィルター付で外部光や着色の影響をカット、ノイズに強く安定した測定を保証
  2. 参照光付濁度検出器
    光源LEDの輝度を常に監視してLEDの劣化や温度変化による光量変動=測定誤差を自動補正します。
  3. 外部光の影響が少ない近赤外線濁度検出器
    近赤外パルス点灯式/可視光カットフィルター付検出器のため、外部光や試料の着色の影響を受けにくい濁度検出器
  4. 気泡に強い濁度検出器
    流体力学に基づき設計された流線型構造で気泡に強い濁度検出器
  5. 最小表示自動切換え
    20度以上は小数点1桁表示、20度以下は小数点2桁表示
  6. IP67準拠の防水構造濁度計
    検出器プラグが計器に適切に接続された条件


用途
浄水場、簡易水道、貯水槽、中水道、工業用水、工場排水、食品工場、研究室、河川水質調査など

計器仕様
型 式 tr-5Z
測定原理 近赤外90° 散乱光測定方式
測定範囲 濁度:0~200度
測定単位 ①ポリスチレン濃度
②フォルマジン濃度
③カオリン濁度
最小表示 0.1度
精 度 ±2%(FS)以内/一定温度
電 源 単4アルカリ乾電池(LR03×3本)
オートパワーオフ機能付(電源ON後30分後)
外形寸法 75(W)×38(H)×180(D)
重 量 約300g
標準構成 計器本体、検出器、ビニールカバー、
乾電池(内蔵)、携行ケース


検出器仕様
型 式 trD-120Z
外形寸法 φ40×248
重 量 約500g(ケーブル別)
検出器 ケーブル6m標準付(オプション:11m)

※実際の試料水の濁度物質の色や粒子の大小、密度によっては測定方式の差で他の方式の濁度計と測定値が一致しない場合がありますが異常ではありません。

濁度とは
濁度とは水の濁りの程度を示すものである。

濁度の比較対象の標準物質
ポリスチレン濁度標準:平成15年 厚生労働省 水道法水質基準に関する省令改正(101号)で濁度標準に5種混合ポリスチレン系粒子懸濁液が適用されました。測定単位はmg/Lではなく「度」となります。

カオリン(白陶土)濁度標準:カオリン(白陶土)の均一粒子を精製して調整した濁度標準液。測定単位はカオリン濁度 mg/L(度)

ホルマジン濁度標準:水中に分散したホルマジンポリマーの粒子はカオリン粒子に比べて粒子が均一で分散性がよく、安定した濁度標準液測定単位はホルマジン濃度 NTUまたは、FTU(度)

濁度測定方法
透視比濁法:比色管、透視比濁度用暗箱と濁度標準液を使用しての目視で透視比濁する濁度測定方法

透視光測定方法:光電光度法の一つで水中に一定の光が入射すると濁度粒子に反射、散乱して透過光が光路長と濁度の濃度に比例して減ります。この透過光を測定することで濁度を求める測定方法。

散乱光測定方法:投光部に90度の角度に配置した受光部で校正された光学系の濁度検出器に濁度物質を含む検水が存在すると、濁度に比例した散乱光が発生するので、この散乱光を測定することで特に低濃度の濁度を感度良く測定することができます。

積分球式測定方法:光が濁度粒子によって生じる散乱光量を積分球で測定すると共に全光量を測定してその比率から濁度を求める方法。

粒子計測法:レーザー光を利用した特に低濃度専用濁度計に適用される。

表面散乱光測定法:光学測定部が検水に無接触なので光学窓ガラスの汚れによる測定誤差の心配が少ない。低濃度から高濃度まで直線特性で制度良く測定出来る。

濁度計でSS濃度を測りたい
SSの語源はSuspended Solidの略で浮遊物質の意味である。光学的な濁度計とSS濃度の関係は一定ではないので相関関係を求めて相関性が高い場合は濁度の測定値からSS濃度を求めることができる。

濁度計とMLSS計の違い
MLSS計は通常1000~20000mg/Lくらいの汚泥濃度を透過光で測定しているので、広い意味で高濃度濁度計であるといえます。MLSS計は汚泥濃度電用測定器であるので、慣習的にMLSS計と呼ばれて、濁度計とは分けています。濁度計は通常100度以下、または1000mg/L以下の低濃度側の場合慣習的に濁度計と呼ばれているようです。

濁度計のメンテナンスについて
低濃度側測定の濁度計はプローブ型検出器の場合は投光部、受光部の窓ガラスの汚れ、ガラスセルの場合はガラスセルの汚れが測定精度に敏感に影響するので常にガラス窓は綺麗に清掃して使用しなければならない。